当院では、できるだけ全体の検査の際に口の中の写真を撮影しています。
理由としては、
・最初の状態を保存することができること。
・患者さんへの説明の際に利用しやすいということ。
・治療後の比較ができること。
・口の中の経年変化が観察できるようになること。
などがあげられます。
でもこのように、患者さんごとに気軽に写真が取れるようになったのも、
デジカメの普及と、院内のデジタル化が進んだためだと思います。
昔だと、写真はとれても、現像して、整理して、保管するというように、
非常に手間と、お金と、スペースがとられるものでした。
しかも、現像には時間がかかるため、患者さんへの説明には不向きな物でした。
昔の写真を撮る主な目的は、学会発表などのスライド作成などが目的だったのではないでしょうか?
それが今では、撮影した画像はすぐにみられるし、保存も整理もパソコンが管理してくれます。
失敗してもすぐに取り直せます。
おかげで、患者さんへの説明の際には、歯肉の腫れた部分や、むし歯の部分、汚れがついている部分などを、
目で見て行えるので、昔よりはわかりやすいのではないかと自負しております。
患者さんにとってはレントゲン写真は身近なものではないので、むし歯の画像を見ても、なんとなく、
ぐらいしか反応が返ってこないこともありました。また、歯肉の腫れなどは、レントゲンでは映らないので、
鏡で直接見てもらうしかなく、時には見えづらいこともあったように感じます。
さらに最初の腫れた時と、現在の良くなった時とを比べると、患者さんのモチベーションアップにもつながっていると思います。
今後、もっと時間が経ってきたら、5年後、10年後の経過も見れると、ひそかに楽しみにしています。
今は、あまり子供の写真は撮っていないのですが、しばらくしたら始めていきたいと思います。