妊婦さんと歯周病

妊娠中、つわりがひどくて歯磨きができない人がいます。

そうなってしまうと、『歯を磨いてください』と指導するのはつらいです。

しかし、おなかの中の赤ちゃんのことを考えると、そうも言ってられない状況が存在します。

最近の研究によると、切迫早産と診断される妊婦は通常出産の妊婦と比べて歯周組織の健康状態が悪かった。

と報告されています。

また、歯周病が早産、低体重児出産に対する危険率を2.83倍にすることもわかっており、歯周病がそれらのリスク因子となることは十分にあることとされています。

歯周病に罹患すると、体内には炎症性物質が生成されます。これらの物質は、分娩に関する因子でもあるのです。そのため早期に子宮収縮が起こると考えられています。

さらに動物実験では、口の中の歯周病原細菌が血中に入り、胎盤や胎児にまで感染していたという結果も出ています。

それにより胎児の発育不全を引き起こすと考える人もいます。

ここで適切な歯周治療を行うと、受けない人に比べて、リスクは大幅に減らすことができるという研究結果もあります。

妊娠時は歯肉の炎症もできやすい時期でもあります。安定期にはいったらできるだけ早期に歯科を受診してもらいたいものです。